内視鏡検査

ひもんや内科消化器科診療所 
  当院では、上部消化管内視鏡検査 全大腸内視鏡検査 直腸・S状結腸内視鏡検査を随時受け付けております。
電話(03−5704−0810)、もしくはe-メール(info@himonya-naika.jp) にてご連絡ください。

  内視鏡検査は予約が原則ですが、当日予約が入っていない場合や、外来が混雑していない時間帯には、予約なしでも行える場合もあります。
  過去の内視鏡検査の結果や写真をお持ちの方、人間ドックや住民検診の結果(バリウム検査や便潜血検査など)のある方は、ご持参ください。
  また現在治療中の病気のある方や、お薬を飲んでいらっしゃる方は、予約の際にお申し出ください。
  検査前に軽い鎮静剤と消化管の動きを抑える薬を使いますが、完全に眠らせてしまう麻酔は使いません。一緒に検査画面を観ていただける程度の鎮静状態で検査を受けていただきます。鎮静剤には呼吸抑制などの副作用もあるため、高齢の方や循環器系、呼吸器系の合併症のある方には、鎮静剤や消化管の動きを抑える薬を使わないこともあります。また鎮静剤の使用を希望されない方はお申し出ください。
  癌などが疑われる病変があった場合は、組織検査を行います。小さな鋏のついた鉗子(生検鉗子)を使って、病変部を少量切り取ります。若干出血がありますが、局所に止血剤を散布して、完全に止血を確認してから内視鏡検査を終了します。
  検査終了後は診察室まで自力で歩いて、検査結果の説明をご理解いただける程度まで回復してからご帰宅いただきますが、3時間程度は車の運転や、危険作業などは控えてください。
  当院は上部内視鏡スコープ3本、下部内視鏡スコープ1本、及び全自動内視鏡洗浄機を備えております。
  院内感染を防ぐため、検査後のスコープは一番厳しい国際基準に基づき、十分に時間をかけて洗浄・消毒を行っております。マウスピースや生検鉗子など直接患者さんに触れるパーツについては、オートクレーブによる高温殺菌を行っております。  

上部消化管内視鏡検査

  食道〜胃〜十二指腸を観察します。検査時間は10分程度です。
  午前中検査の場合には、前日の夕食は午後9時までに済ませ、当日は朝食を摂らずに来院してください。
  午後の検査をご希望の方は、当日の朝食は流動物(牛乳やジュース、お茶など)だけにして、昼食を摂らずに来院してください。
 

全大腸内視鏡検査

  大腸全体、肛門〜直腸〜S状結腸〜下降結腸〜横行結腸〜上行結腸〜回盲部を観察します。検査時間は30分程度です。
  前処置として、検査当日の朝9時から下剤を水2リットルに溶いて飲んでいただき、完全に大腸をきれいにして、午後1時ごろから検査を行います。
  ご自宅で下剤をお飲みいただき、排便を済ませてから、お昼にご来院いただいても構いませんが、ご高齢の方や、合併症のある方には院内で下剤を飲むことをお願いすることもあります。院内ではトイレのある個室で下剤を飲んでいただきます。
  全大腸内視鏡検査は腸管の穿孔や出血の危険を伴う検査です。万全の注意で検査を行いますが、検査終了後、時間がたってから症状が現れることもあります。当日検査終了後はできる限り安静にしていただき、もし腹痛や下血などの異常が見られた場合には、すぐにご連絡ください。(電話は24時間つながります)
 

直腸・S状結腸内視鏡検査

  大腸のうち肛門に近い部分、直腸〜S状結腸までを観察します。検査時間は10分程度です。
  来院後に浣腸を行い、固形便を完全に排便していただいてから検査を行います。
  大腸疾患の完全なスクリーニングには、全大腸内視鏡検査をお受けいただくことが理想ですが、
  1. 大腸がんは直腸〜S状結腸に好発する(約70%)
  2. 肉眼的に明らかな鮮血の下血(真っ赤な下血)は肛門に近い部分からの出血の可能性が高い
  3. 前処置が浣腸だけで下剤を飲む必要がなく、随時実施できる
  4. 検査時間が短く、苦痛も少ない
といった理由から、当院では直腸・S状結腸内視鏡検査も積極的に実施しております。