血液サラサラ検査
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ひもんや内科消化器科診療所 

血液サラサラ検査

  テレビや雑誌でおなじみの血液サラサラ検査装置を当院でも導入しました。
  血液サラサラ検査は、赤血球の変形能を見る検査です。
  血液の流れやすさは、血液が流れる管である血管の弾力性と、流れる血液中の赤血球の変形能によって決まります。
  血管の弾力性は高脂血症や高血圧、糖尿病などによって失われます。これが動脈硬化という状態です。そして流れが悪くなった血管では血液が固まって血栓ができやすくなります。血栓が心臓の血管に詰まると心筋梗塞を起こし、脳の血管を詰まらせると脳梗塞になります。
  近年、血管の弾力性だけではなく、血液中の赤血球の変形能と疾患の関連が注目され、研究が始まっています。
  赤血球の直径は約8ミクロンで、そのままでは、平均3ミクロンの毛細血管を通過することはできません。赤血球はしなやかに変形することで毛細血管の先まで到達し、全身の細胞に酸素を送り届け、老廃物を回収しています。
  赤血球の変形能が失われると、細い毛細血管を通過することができなり、血液の末梢循環が保てなくなります。変形能の失われた赤血球は座布団を重ねたようにくっつきあって固まりになり、さらに流れが悪くなってしまいます。
  これがドロドロ血液です。
  赤血球の変形能が失われる原因は、動脈硬化と同様に、血液中にコレステロールや中性脂肪の濃度が高くなること、すなわち高脂血症といわれています。
  動脈硬化が多くの病気の原因であることは明らかにされていますが、赤血球の変形能と疾患との関連についてはまだ解明されていません。
  今のところ、赤血球変形能は病気の診断を行うものではなく、健康指標の一つとご理解ください。
  また赤血球変形能には個人差があり、同一個人でも食事や運動で変化するので、絶対的なものではありません。
  血液サラサラ検査はごく細い針を使い、指先などから血液を一滴採取するだけで、簡単に行うことができ、受診された方には、このような結果報告書をその場でお渡しすることができます。
  ご希望の方は受付までお申し出ください。